【タイベ共同】米国のハッカビー駐イスラエル大使は19日、イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のキリスト教の村タイベを訪問した。タイベでは最近、ユダヤ人入植者による教会放火などの暴挙が相次いだ。ハッカビー氏は強硬なイスラエル支持者として知られるが「聖なる場所への冒涜行為は許されない」と非難した。
2023年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始以降、ヨルダン川西岸では過激な入植者による襲撃が急増。今月11日にはパレスチナ系米国人が撲殺される事件も起きた。西岸のパレスチナ人によると、イスラエル当局が措置を講じることはなく、入植者の処罰もほぼないという。
タイベでも6月以降、農地や教会、墓地周辺などが放火された。ハッカビー氏は村長や教会関係者らから被害状況の説明を受け、現場を視察した。キリスト教徒のハッカビー氏は、宗教を問わず「礼拝所への冒涜はテロ行為であり、犯罪だ。厳正な処罰が科されるべきだ」と批判した。