大分地裁

 大分市が2022年に実施したごみ収集運搬業務委託の指名競争入札で、予定価格を市内の建設会社側に漏らしたとして、官製談合防止法違反(入札妨害)罪などに問われた市の元環境部長池永浩二被告(62)に大分地裁(辛島靖崇裁判長)は22日、求刑通り罰金100万円の判決を言い渡した。

 起訴状によると、環境部長だった22年7月29日執行の入札で、有利な金額で落札させようと同6月、税抜き約2億1千万円の予定価格などの情報を実質経営者に漏らし、落札させて入札の公正を害したとしている。

 地裁は今月、実質経営者に執行猶予付きの有罪判決を言い渡していた。市側は部下ら4人が罰金の略式命令を受けていた。