【エルサレム共同】世界貿易機関(WTO)は22日までに、欧州連合(EU)の企業が保有する通信技術などの知的財産権保護を中国が認めていないとしたEUの訴えについて、中国が特許権に関するルールに違反したと明らかにした。紛争処理小委員会(パネル)が4月に棄却とした判断が覆った。
EUはパネルの棄却を受け、WTOの最終審に相当する上級委員会に代わり日本など50カ国・地域以上が有志で参加する多数国間暫定上訴仲裁アレンジメント(MPIA)に上訴。MPIAが今月21日、パネルの判断を一部変更し、中国がルールに違反したとして90日以内に是正措置を取るよう求めた。