【ニューヨーク共同】国連のドゥジャリク事務総長報道官は22日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)について「反ユダヤ主義との戦いの最前線にいる」と述べ、組織内で反ユダヤ主義が拡大しているとして脱退を通知したトランプ米政権に反論した。
パレスチナ自治政府は米国の脱退について「誤った決定だ。ユネスコの活動を政治化しようとしている」と批判。一方でイスラエルのダノン国連大使は「反イスラエルに対する適切な対応だ」と米国を支持した。
記者会見でドゥジャリク氏はユネスコへの米国の資金は停止されるが、影響は限定的だとの見通しを示した。
ユネスコのアズレ事務局長によると、米国の予算分担率は8%にとどまる。