大阪税関長に10日付で就任した日置重人氏(58)が23日、大阪市内で記者会見し、大阪・関西万博の閉幕後、展示品の搬出などで税関の事務量が増加することを見据えて「適切かつ円滑に処理できるよう事前準備を進めたい」と語った。他の税関からの人員増強や情報共有の体制整備などで備える方針だという。
大阪税関では知的財産を侵害する偽ブランド品などの輸入差し止め件数が2年連続で1万件を超えたとし、厳格な取り締まりにも意欲を示した。
日米関税交渉で日本に対する相互関税を15%として合意したことには「両政府間での取り決めに従い、適切かつ円滑な税関行政を行えるよう組織一丸となって対応したい」と語った。