【カイロ共同】シリア暫定政府の選挙担当トップは27日、昨年12月のアサド政権崩壊後初めてとなる人民議会(国会)選挙を9月15〜20日に実施する方針だと表明した。国営通信が伝えた。全210議席のうち70議席はシャラア暫定大統領が指名する。国際機関などによる監視も受け入れる方向という。
シャラア氏が3月に制定した暫定憲法で、人民議会は立法を担うとされた。国内各地で民族や宗教・宗派が絡む対立が頻発する中、シャラア氏は早期に人民議会を発足させ、権力基盤固めを急ぎたい考えだ。
暫定政府は国内多数派のイスラム教スンニ派が主導。シャラア氏は融和や少数派保護を主張している。