記者会見する冨田真由さん=28日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京都小金井市のライブ会場で2016年、ファンの男(36)に刺され一時重体になった冨田真由さんと母親が、男に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(堀内元城裁判長)は28日、請求通り計約7600万円の賠償を命じた。

 冨田さん側は、男によるストーカー被害を相談していたのに警視庁などが対応を怠ったとして、都と所属していた芸能事務所にも賠償を求めており、同日和解が成立する見込み。

 男は冨田さんへの殺人未遂罪などで実刑判決が確定した岩崎友宏受刑者。冨田さんは16年5月、首や胸などを刺され一時重体となった。冨田さんと母親は19年7月、都や芸能事務所、岩崎受刑者に損害賠償を求めて提訴していた。