富山市は29日、市中心部の富山城址公園をすみかにするサギが6月下旬以降、100羽以上、相次いで死んだと発表した。ふん害が深刻化していたために実施したマツの木の伐採が原因。市は「他の場所へ離散すると考えたが、野生生物への配慮を欠いた対応だった」と謝罪した。
市によると、約3年前から石垣の上のマツに多くのサギ類が営巣するようになった。ふん害に加え、鳴き声による騒音に対し、公園利用者や通行人から苦情が寄せられていた。
このため、鳥獣保護管理法を踏まえ、子育て期間の終了段階で、サギの離散を念頭に伐採する方針を決定。6月上旬、成鳥とみられる個体が増えたため、実施に踏み切った。