滋賀県守山市の立命館守山中で2022年ごろから男子生徒が同級生からいじめを受けて「適応障害」と診断され、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態に認定されていたと、生徒の母親が30日に大津市内で記者会見し明らかにした。
母親によると生徒は1年生の時に日常的に暴言を吐かれ、唇を切るなどの被害があった。担任教諭は「大人は介入しない」と対応を放置。母親は担任に生徒が「死にたい」と言っていると相談したが取り合ってもらえなかったという。生徒は2年生の秋ごろ「適応障害」と診断された。
学校側は第三者委を設置し調査したが、報告書は保護者らが最終確認をした時から大幅に修正され、いじめについて家庭環境に問題があるかのように書き換えられていたとしている。
生徒は現在も治療を続けながら「自分は悪いことをしていないから登校をやめる必要はない」と、立命館守山高に通学している。母親は「書き換えられた報告書を訂正してほしい。憤りを感じる」と訴えた。
学校側は取材に「真摯に対応してきた。書き換えなど絶対にあり得ない」としている。