初任科生に対し講話する群馬県警察学校の大木晋学校長=前橋市、30日午後

 1985年の日航ジャンボ機墜落事故から8月で40年になるのを前に、当時新人として遺体の身元確認に当たった群馬県警察学校の大木晋学校長(59)が30日、県警に採用されて入校中の初任科生約70人に講話した。終了後、いつでも大きな事故が起きる可能性があるとの意識を持って仕事に臨むよう教訓を伝えたとし、「今後も語り継ぎたい」と報道陣に述べた。

 約1時間の講話のうち前半が公開され、現場での捜索活動や身元確認に従事した元警察官の手記なども引用しながら事故の状況を説明した。初任科生はメモを取り、熱心に耳を傾けていた。