津波で流されたカキ養殖用のいかだ=31日、三重県鳥羽市(同市提供)
 カキ養殖のいかだ=2022年、三重県鳥羽市

 ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震に伴う津波により、三重県と宮城県でカキ養殖用のいかだが流されるなどの被害が出たことが31日、分かった。

 三重県によると、同県鳥羽市浦村町のいかだが流された。地元の漁業団体によると、約300〜400台が被害に遭い、一部は破損した。いかだからカキが脱落した恐れがあり、秋以降に予定している収穫への影響が懸念される。

 団体によると、いかだは30日夜、流されたとみられる。団体の角田直樹委員長は「ぐちゃぐちゃになっており、復旧に費用と時間がかかる」と話し、行政に支援を求めた。

 宮城県気仙沼市の大島近海でも、いかだが沈んだり折れたりした。