気象庁は31日、プログラムに誤りがあり、6月4日以降、気象レーダーを使った解析雨量の速報値を最大で約1・2倍に算出していた可能性があると発表した。線状降水帯発生や記録的短時間大雨情報の判断などに使っており、実際は基準を満たしていないのに発表した可能性があるとみて、影響を調べている。
気象庁によると、一部の気象レーダーについて、より正確に雨量の推定ができるように6月4日にプログラムを更新したが、観測結果を雨量に換算する計算式に誤りがあった。全国の広い範囲で影響が出たとみられる。
記録的短時間大雨情報が多発しているため調べたところ、不具合が発覚。7月31日に以前の運用に戻した。