厚生労働省が1日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・02ポイント下回る1・22倍で、2カ月連続で低下した。総務省が同日発表した完全失業率(同)は前月と同じ2・5%だった。
有効求人倍率はハローワークの求職者1人当たり、何件の求人があるかを示す。有効求人数は前月比1・2%減、有効求職者数は同0・4%増だった。
厚労省によると、企業からは「トランプ米政権の高関税政策による影響が不透明なため求人を控えた」といった声が上がっているという。
完全失業者数(同)は172万人で前月から横ばい。就業者の実数は前年同月比51万人増の6873万人で、35カ月連続のプラスとなった。