1日、ブラジル・サンパウロの米領事館前で、米国の関税強化に抗議する人たち(共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルの首都ブラジリアや最大都市サンパウロなど各地で1日、トランプ米政権による追加関税に抗議するデモがあった。サンパウロでは約500人が米領事館前に集まり「ブラジルから手を引け」と書いた横断幕を掲げ、露骨に内政干渉するトランプ大統領を批判した。

 トランプ氏は良好な関係にあるブラジルの右派ボルソナロ前大統領の裁判の中止を要求し、7月30日に40%の追加関税を課す大統領令に署名した。米政権はボルソナロ氏の公判を担当する最高裁判事に制裁を科すとも発表。ブラジル政府は司法への干渉を非難し、応じない姿勢を示している。