中朝国境の鴨緑江(奥)に面して建てられた住宅と建設中の大規模温室農場。1日に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が視察した=北朝鮮北西部・新義州(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮メディアは2日、中国との国境沿いにある鴨緑江の氾濫で昨年7月に洪水が起きた北朝鮮北西部・新義州周辺を金正恩朝鮮労働党総書記が1日に訪れ、建設中の大規模な温室農場のための貨物駅を建設するよう指示したと報じた。中国との貿易の活発化につながるかどうかが注目される。

 金氏は、農場や堤防の工事を視察した際、「総合輸送センター」とする駅に野菜貯蔵庫を設け、周辺に加工場を配置するよう命じた。

 鴨緑江沿いは大雨のたびに洪水が起き、昨年7月には家屋が広範囲で浸水。短期間で住宅を再建した。金氏は「住民たちが宿命のように思っていた水害は今や昔話になった」と述べた。