「全国障害者地域生活支援事業者連絡会」の発足式=7月、東京都港区

 重い障害がある人向けの「重度訪問介護」を提供する各地の事業者が、現場の課題や対応例を共有して支援の質向上につなげようと、業界団体「全国障害者地域生活支援事業者連絡会」を設立した。19都道府県の37事業者が加盟している。

 重度訪問介護は筋萎縮性側索硬化症(ALS)や、自閉症で激しい行動障害があるなど、常時介護が必要な人を対象にした障害福祉サービス。ヘルパーが利用者宅で食事や入浴などの介助、家事、見守りを行う。

 全国で約1万4千人が利用しているが、人手不足などで需要に供給が追い付いていない。

 連絡会は、全国で事業を展開する最大手「土屋」(岡山県井原市)が中心になって設立した。