3日午後7時15分ごろ、北海道江差町の福祉施設敷地内で「80代の入居者が自室の窓越しに歩くクマを目撃した」と施設職員から道警江差署に通報があった。署によると、警察官が駆け付けた時にはヒグマの姿はなく、被害も確認されなかった。裏手の山へ戻ったとみられる。

 隣接する上ノ国町の道道では午後7時45分ごろ、ヒグマと乗用車の衝突事故が発生。運転していた30代の男性にはけがはなかった。ヒグマは体長約1・5メートルで、道を横断して山に帰ったという。

 北海道南部では福島町で7月12日、新聞配達員の男性がヒグマに襲撃されて死亡した。22日には上ノ国町で住宅の窓ガラスや網戸が破壊される被害が確認されたほか、住宅の庭でメロンやスイカが食い荒らされる被害も起き、道警がパトロールを続けている。