通算11アンダーで優勝を決め、西郷真央(左)、古江彩佳(右)らの祝福を受ける山下美夢有=ロイヤルポースコールGC(共同)

 【ポースコール(英国)共同】英西部ウェールズのロイヤルポースコールGCで3日に行われた女子ゴルフのAIG全英女子オープンで、山下美夢有(24)がメジャー初制覇を果たした。優勝が決まると、待ち構えていた日本選手にシャンパンをかけられ、柔らかな笑みを浮かべた。

 初日から第3日まで同じ組で競い合い、4位に入った竹田麗央(22)は「美夢有さんは飛距離がすごく出るわけではないが、なかなかボギーにならずに、しっかりパーで上がる。そういうところはさすが」と称賛。2位に食い込んだ勝みなみ(27)は「ショットを一定のリズムで、機械みたいに打っている。そこが彼女の強み」と評した。

 首位の山下が最終18番のグリーン上に姿を現すと、万雷の拍手が送られた。優勝後には日本語で「おめでとう」の声も飛び、ロンドンから観戦に来たという男性会社員(45)は「日本選手の優勝を見られるとは。パワーをもらった」としみじみ話した。