【ソウル共同】韓国国防省は4日、南北軍事境界線付近に設置されている対北朝鮮宣伝放送用の拡声器の撤去を始めたと明らかにした。李在明政権発足後の6月に放送を停止していた。国防省は「南北の緊張緩和のための措置」としている。撤去は数日以内に完了する予定という。

 韓国側が放送を停止した後、北朝鮮側による金属を引っかくような音などの騒音放送もなくなっていた。

 韓国の対北朝鮮宣伝放送は尹錫悦前政権下の昨年6月、北朝鮮からごみをぶら下げた風船が相次ぎ飛来したことへの対抗策として、約6年ぶりに再開。北朝鮮はこの後、騒音放送を始めた。