記者会見するICANのメリッサ・パーク事務局長=4日午後、広島市中区

 原爆投下から80年となるのを前に、非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長が4日、広島市内で記者会見を開いた。「核兵器がある以上、次の80年が安全だとは言えない。被爆者の声に耳を傾け、廃絶に向けて動き出すべきだ」と訴えた。

 ICANは2017年にノーベル平和賞を受賞した。パーク氏は被爆者が人生を懸けて核兵器の悲惨さを訴え続けてきたことに敬意を表し「被爆者が生きている間に廃絶を達成しなければいけない」と強調した。

 パーク氏は6日に広島市の平和記念式典に、9日に長崎市の平和祈念式典に参列する予定。