「安心とワクワク」のスローガンを打ち出した江崎禎英知事=2月、県庁
「清流の国ぎふ」を掲げ、県政運営した古田肇前知事=昨年11月、県庁

 「清流の国」から「安心とワクワク」へ-。江崎禎英知事(60)は2月の就任早々、古田肇前知事(77)の旗印を自身のスローガンへ切り替えると、半年で「江崎カラー」を定着させることに成功した。そんな中、先月の県議会一般質問では、古田県政の財政運営について「あまりに無責任な対応」と答弁するなど、ここへきて批判の色合いを強めている。県議の一人は「古田県政を否定することは、承認してきたわれわれ議会も、ある意味否定することになる」と険しい表情で語る。

◆「感謝」

 1月の県知事選で岐阜新聞が行ったアンケートに江崎知事が寄せた古田県政に対する評価はこうだった。「『感謝』という言葉を贈りたいと思います。困難な財政状況に加えさまざまな課題に対応しつつ県政を運営されたことへの評価です。特に、自然や文化を大切にされ、数多くのイベントや海外へ岐阜県産物の販路拡大に取り組まれた県政だったと思います」

 ところが...