「車に依存しない新たな移動手段により、中心市街地を『歩くまち』に戻していく必要がある」。江崎禎英知事は7月1日、県議会一般質問の自民議員への答弁で、東海道新幹線岐阜羽島駅や岐阜駅、東海環状自動車道岐阜インターチェンジなどをつなぐLRT(次世代型路面電車システム)を導入する構想を明らかにした。富山市や欧州で路面電車が町を活性化させた事例を見て「必ずやらなければ」とLRT構想を温めていたと説明するが、知事選の政策にも、就任後の「目指すべき10の目標」にも全く触れられていなかった。
◆寝耳に水
多くの議員には「寝耳に水」(岐阜市選出の議員)だったが、一部の重鎮らには事前に伝えていた。議会表明前に江崎知事から構想について説明を受けていたという岐阜商工会議所の村瀬幸雄会頭は「熱意は感じた。発想も良い。でも...