就任半年がたち、県幹部らの会議で意識改革を説く江崎禎英知事=6日、県庁
県幹部の在席を知らせるデジタル表示盤。江崎禎英知事就任から7月13日まで副知事の空欄は一つだった(左、同10日撮影)が、現在は二つとも空欄になっている(右、8月6日撮影)=いずれも県議会棟

 岐阜県幹部の在席を知らせるデジタル表示盤には、知事の隣に副知事の欄が二つ用意されているが、両方空白になってから半月余りがたつ。副知事がゼロになったのは1988年度以来。庁内では「各部長が仕事により責任感を持てるようになった」などと前向きな意見も聞かれるが、庁外の首長らからは「県とのコミュニケーションが取りにくくなった」と不満が漏れる。

◆定数は2

 県は条例で副知事定数を2としており、これまで2人体制で知事の県政運営をサポートしてきた。しかし県職員生え抜きの1人は江崎禎英知事(60)が就任する前の1月に辞職。総務省出身の1人も7月に国復帰が決まり、ゼロとなった。

 江崎知事は副知事の人選を重ねてきた。県関係者らによると、...