岐阜県大垣市平町のヒマワリ畑。すぐ近くに東海道新幹線が通り、ヒマワリと新幹線の共演が見られる人気スポットになっています。特に、黄色い車体の「ドクターイエロー」が走る日には多くの人が集まります。ところで、今年1月に「ドクターイエローの引退」が大きく報じられました。「え、『ドクターイエロー』って、引退したんじゃなかったの?」。こう思っている人が多くいます。じゃあ、今走っている「ドクターイエロー」は何?(岐阜新聞デジタル独自記事です)
■ 引退したのはT4編成だけ
「ドクターイエロー」は、正式には「新幹線電気軌道総合試験車」。走行しながら電気設備や線路などの状態を点検しています。運行日は公表されていません。「見かけると幸せになる」と言われるようになり、走行日には沿線に多くの人が集まります。

1月に引退した「ドクターイエロー」は、JR東海のT4編成。今も走っているのは、JR西日本のT5編成です。
なので、自分が関わった記事に関しては「東海の」「T4編成」が引退することがわかるように本文を書いたり見出しを付けたりしてきました。
■ ドクターイエローT4編成引退 岐阜県内の「穴場」で見送る【みのひだ乗り物探訪第60回】
■ ありがとうT4編成 新幹線「ドクターイエロー」【みのひだ乗り物探訪第62回】
「ドクターイエロー」はT3編成までは国鉄時代に登場。0系がベースの車体でした。長年、2編成が交代で東海道・山陽新幹線の東京-博多駅間を走ってきました。

民営化後は東海と西日本の2社に1編成ずつ所属。2000年に700系をベースにしたT4編成が登場。2005年にはT5編成が登場しました。
2025年1月に東海のT4編成が引退。先頭車1両が6月から名古屋市のリニア・鉄道館で展示されています。
一方、今も走る西日本のT5編成ですが、2027年ごろの引退が見込まれています。今後は、検査機器を乗せたN700Sが営業運転しながら検査、測定を行っていく予定になっています。
■ 見ごろのヒマワリと共演
2025年8月7日。大垣市のヒマワリ畑は見ごろを迎えていました。夕方、...