故川崎紀雄さんが撮影した写真「司令部内より見たる大和別館の炎」(個人蔵、福井県立歴史博物館保管)

 1500人以上が犠牲になった1945年7月19日の福井空襲から80年となり、福井県立歴史博物館(福井市)で「国防写真隊」の男性が空襲被害を撮影した写真が展示されている。火の海となった繁華街や、空襲から3日たっても燃え続ける倉庫などが鮮明に記録され、学芸員は「当時を物語る貴重な資料。多くの人に見てほしい」と話す。31日まで。

 同館によると、写真は福井市内で写真館を営んでいた川崎紀雄さん(故人)が撮影。2013年、建設機械販売会社社長の白沢照久さん(56)=同市=が亡くなった祖父母宅を整理中、土蔵から見つかったアルバムに貼られていた。