北九州市は4月から、人工知能(AI)を使って市が管理する道路のカーブミラーを点検し、修繕の必要性を判定する全国初のシステムの運用を始めた。スタートアップ企業「リリード」(東京)と共同開発した。熟練技術者と同水準の精度で点検でき、作業時間と費用を約半分に節約できるとしている。
システムは、作業員がスマートフォンでカーブミラーの写真を撮影し、市のデータベースに登録。AIが画像を基に、腐食や欠損の有無を確認し、修繕がすぐ必要な「緊急措置段階」や、修繕不要の「健全」など4段階で判定する。市内約1万カ所の点検に活用する。
今後、システムを改良し、道路の照明灯などに使うことも検討している。