群馬県警察本部=前橋市大手町

 群馬県桐生市の自宅で父親を殺害したとして、殺人の疑いで中学3年の少年(15)が逮捕された事件で、父親の首や腹などに数十カ所の刺し傷や切り傷があったことが16日、県警への取材で分かった。少年が強い殺意を持っていたとみて慎重に捜査を進める。

 県警は、直前に父親との間に何らかのトラブルがあったとみている。捜査関係者によると、過去にも家庭内のトラブルで警察官が自宅に駆け付けたことがあったという。

 司法解剖の結果、死因は出血性ショックだった。事件は14日夜、少年がJR桐生駅前の交番に自首して発覚。父親を13日に包丁で刺し、殺害した疑いで逮捕された。少年は16日、前橋地検へ送検された。