【台中共同】台湾の国家漫画博物館(台中市)で16日、日本と台湾の漫画の歴史をたどった企画展「台湾の少年と日本の少年」の開幕式が開かれた。10月12日まで。京都国際マンガミュージアム(京都市)との共催で、同博物館初の大型国際交流展という。
「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫と、台湾で政治犯として投獄された経験を持つ児童雑誌創刊者、故蔡焜霖さんの生涯を紹介しつつ、過去の日台の漫画雑誌など300点余りを展示している。
台湾の李遠文化部長(文化相)は開幕式で「ちょうど終戦80年。企画展は台日が互いに影響を与えてきた物語を伝えている」とあいさつ。手塚プロダクションの松谷孝征社長は「手塚はよく漫画とアニメは国境を越えると言っていた。国際交流が漫画を通じてできるのであれば、こんなに良いことはない」と話した。
企画展では日本で活躍する台湾出身の高イェンさんと、日本の川勝徳重さんの若手2人がそれぞれ、漫画家になるまでをテーマに描き下ろした作品も展示された。