徳島でオペラを楽しむ人が増えている。東京の財団の呼びかけで2019年に結成された市民合唱団が、毎冬に本場イタリアから招く歌手と共演。年々歌や演技のレベルが上がり、観客も増加、県内にオペラハウス建設を目指す。
市民合唱団「コーロ・インダコ」。参加するのは、小学1年から70代までの男女で、未経験者も入団できる。最初は20人ほどだった団員も年々増えて今は70人超に。名前は徳島名産の藍に由来し、イタリア語で「藍の合唱団」という。12月には若い芸術家らの恋物語「ラ・ボエーム」を上演予定で、イタリアの歌手と共演する。
団長の井上美穂さん(54)は「徳島で一流歌手と並んで歌えるのはぜいたくな経験」と喜ぶ。「1年間、じっくりと時間をかけるため舞台では自信を持って演じられる。達成感があってやめられない」と笑顔で話した。