18日午前9時50分ごろ、大阪市中央区の繁華街・道頓堀で、「建物1階から火が出ている」と119番があった。大阪府警によると、ビルが燃え、隣接する建物に延焼した。消防隊員5人と女性1人の計6人が搬送され、消火活動中の22歳と55歳の男性隊員2人が死亡。残り4人も負傷したが、命に別条はない。
府警によると、燃えたビルは5階建てと7階建てで、いずれかから火が出たとみられる。府警が出火元や原因を調べる。
大阪市によると、死亡した隊員2人はいずれも浪速消防署勤務で、消防司令森貴志さん(55)と、消防士長友光成さん(22)。ビルの5、6階部分が崩壊したことで、消火活動中に建物内に取り残され、閉じ込められた可能性があるという。それぞれ6階で発見された。
大阪市の横山英幸市長は18日、市役所で取材に応じ、現場対応が妥当だったかどうかについて「検証し、課題を抽出したい」と述べた。
現場は、江崎グリコの電光看板で知られる道頓堀の戎橋などの近く。