岐阜市役所旧本庁舎の駐車場で工事の仮囲いを組み立てる作業員=同市鷹見町

 岐阜市役所の新庁舎移転に伴い、昨年7月に閉庁した旧本庁舎跡地(同市今沢町)の解体工事に向けた作業が28日、始まった。天井材や梁(はり)、配管保温材にアスベスト(石綿)が使われており、まずは建物の解体前に4カ月ほどかけて全てのアスベストを除去する。跡地は2024年3月までにさら地となる。

 28日は午前8時すぎから作業が始まり、トラックが西側の駐車場に資材を搬入。作業員が駐車場の一部に高さ3メートルの仮囲いを設置したほか、重機で自転車置き場の屋根の一部を解体した。アスベストの除去作業は、5月ごろから室内を密閉して始める。

 工事は原則、平日に行う。建物の解体時に飛散する粉じん対策は、重機と足場に取り付ける設備から散水するほか、必要に応じて地上などからも散水する。周囲は防音シート、防音パネルで覆う。解体工事は9月ごろから始まり、来年10月までに終わる。最後に下水管を撤去する。一連の工事費用は13億6400万円。

 市は跡地の長期的な活用として、国の出先機関が入る岐阜合同庁舎(同市金竜町)の移転を目指している。移転の可否が決まるまでの暫定利用では、広場や憩いの場といったオープンスペースの整備を検討している。

 旧本庁舎の建物は、1966年に完成した高層部(鉄骨鉄筋コンクリート地上8階建て)と低層部(鉄筋コンクリート地上5階・地下2階建て)などで構成し、敷地面積は約1万1800平方メートル。現代建築風のデザインと格子を合わせた造りで、市民に長く親しまれてきた。