【北京共同】中国チベット自治区の区都ラサで21日、自治区成立60年を祝う式典が開かれた。国営メディアが報じた。習近平国家主席が中国の最高指導者として初出席し、共産党統治の正統性を強調。中国と対立するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世=インド亡命中=をけん制する構えだ。
ラサにあるポタラ宮前の広場で行われた式典には、習氏や共産党最高指導部のメンバーのほか政府や軍の幹部が列席。広場に住民ら約2万人が集まり、中国国歌を斉唱した。国営中央テレビが式典の様子を放送した。
習指導部はチベットで信仰より党の指導を優先させる「宗教の中国化」を推進している。