愛知県豊明市は21日、仕事や勉強時以外のスマートフォンなどの使用を1日2時間を目安とするよう促す条例案を9月定例議会に提出すると明らかにした。市によると、全住民を対象に使用時間の目安を示した条例案は全国初とみられ、担当者は「スマホ利用を考えるきっかけにしてほしい」としている。可決されれば10月1日に施行する。
条例案の名称は「豊明市スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例」。睡眠時間を確保するため、18歳未満の子どもについて、小学生以下は午後9時、中学生以上は午後10時以降の利用を控えることも盛り込んだ。罰則はない。
条例案はスマホやパソコン、タブレットなどが生活必需品と認める一方、交流サイト(SNS)や動画視聴などの過度な使用は健康面や家庭環境に悪影響を与えると指摘。市や学校、保護者などが連携して適正使用を推進していくとしている。