愛知県警本部=名古屋市中区

 名古屋市の大同大大同高の男子ソフトテニス部に所属する生徒が5月、顧問から繰り返し減量を迫られたとの被害を訴え、適応障害の診断を受けたことが21日、関係者への取材で分かった。部活を休む状態が続いており、生徒側は学校に抗議するとともに、侮辱容疑で愛知県警に被害届を出した。

 大同高の男子ソフトテニス部は全国高校総体(インターハイ)に出場するなど強豪校として知られる。戸倉隆校長は取材に「学校として調査し、顧問が体重について質問した事実は確認されたが、(生徒)本人をけがから守る意図だったと判断した」と文書で回答した。

 関係者によると、生徒は3〜5月、顧問から日常的に「痩せろ」と言われ、減量しても「もっと痩せろ」と求められたと証言した。

 5月に生徒の保護者が学校に説明を求め、何度か話し合いを持った。学校は部員を対象に実施した無記名アンケートの結果を示し、その中には「顧問が部員に『痩せたか』と発言したのを聞いたことがある」との回答が複数あり、「顧問が『デブ』と発言した」との情報もあった。