原田浩一局長(右)に答申書を手渡す栗山知会長=岐阜市金竜町、岐阜合同庁舎

 岐阜県内の最低賃金改定を巡って岐阜地方最低賃金審議会が21日に答申した最低賃金の時給額は64円増の1065円となり、2年連続で引き上げ額が50円を上回った。過去には労働者側と使用者側で意見が平行線をたどることもあったが、今回は全会一致での決定。中央最低賃金審議会が示す目安額を2年連続で1円上回ったことに、労働者側は「プラス1円で全会一致できたことは評価している」と歓迎する。一方、使用者側は引き上げの必要性は認識しつつ、中小企業や小規模事業者の経営への影響を懸念し、国への支援を求める。

 「大きな引き上げだと思っている。両者それぞれの意見がある中、相手の状況に配慮、理解を...