床下から発煙が確認され、JR岐阜羽島駅に停車中の東海道新幹線こだま764号。9号車の外壁が黒く汚れていた=16日

 東海道新幹線を走行中の上りこだま764号から発煙したトラブルで、JR東海は22日、車両を詳しく調べた結果、9号車の床下にあるモーターの出力を制御する「主変換装置」内の二つの機器が故障していたと明らかにした。過大な電気が流れ続けた結果、機器類が損傷し、温度が上昇した装置内から発煙したと推定している。

 故障したのはモーターの出力を制御する電気回路で構成する「パワーユニット」と呼ばれる機器と、パワーユニットに過大な電流が流れた時に保護する「遮断器」だった。

 発煙は15日夜、米原(滋賀県)―岐阜羽島(岐阜県)間を走行中に起きた。岐阜羽島駅に停車後、乗客約250人を避難させた。