7月のロシア・カムチャツカ半島付近で起きた地震による津波警報を巡り、災害情報を報道機関などに提供する「Lアラート」につながるシステムの入力が円滑に進まなかったとして、北海道は22日、津波被害が想定される82市町村と情報伝達訓練を実施した。

 訓練では津波警報発表から自治体が避難指示情報を入力するまでに26分かかった。道危機対策課は「情報発信過程に課題がある」と振り返った。

 道によると、7月の地震では計4市町で津波の到達予想時間より避難指示の情報発信が遅れたことが確認された。釧路市では職員が避難所開設作業や問い合わせ対応に追われて入力に手間取り、避難指示発令が津波の到達後となった。