石破茂首相は23日夕、6月に就任してから初めて来日する韓国の李在明大統領と会談する。日韓関係の安定的発展に向けた協力を確認。両氏は相互に往来する「シャトル外交」を推進することで一致しており、その第1弾となる。会談後に夕食会も開催する。李氏は同日午前、羽田空港に到着した。
日本政府によると1965年の国交正常化以降、韓国大統領が最初の2国間訪問先として日本を訪れるのは初めて。李氏は24日に超党派でつくる日韓議員連盟の国会議員らと会談した後、米国へ向かいトランプ大統領との初会談に臨む。
今年は国交正常化60周年の節目に当たる。会談では両国が重要な隣国だとの認識を共有し、緊密な連携を確認する。日本政府は北朝鮮や中国を念頭に、安全保障分野での日韓、日米韓の連携を図りたい考えだ。
李氏が日韓間の歴史問題を取り上げるかどうかが注目される。李氏は日本統治からの解放80年を記念した8月の「光復節」演説で、日本に「痛ましい歴史の直視」を求める一方、直接的な批判は回避。経済発展に不可欠なパートナーと位置付けた。