【イスタンブール共同】パレスチナ自治区ガザの戦闘を巡り、イスラム組織ハマス幹部ホサム・バドラン氏は24日、イスラエルのネタニヤフ政権のガザ市制圧計画について「降伏できない」と述べて徹底抗戦の構えを示した。パレスチナ人として自衛すると訴えた。トルコ・イスタンブールで共同通信の単独インタビューに応じた。
バドラン氏はハマスの政治部門の幹部。2023年の戦闘開始から1年10カ月が過ぎ、ガザ側で6万2千人以上が死亡している。イスラエル側は、ガザ戦闘完了へ向けての条件としてハマスの武装解除などを挙げている。バドラン氏はイスラエルとの「力の差」を認めた一方、「問題はパレスチナ人の武器ではなく占領だ」として、ネタニヤフ政権が求める武装解除を否定した。
ネタニヤフ政権は人質解放圧力としてガザ市制圧に向け動員を進め、人道危機の悪化が懸念されている。バドラン氏はハマスが拘束する人質については、イスラエルに対抗する「カードだ」と述べ、危害の意図がないと訴えた。