存続かバス転換か議論が行われている名鉄広見線=8月、可児郡御嵩町中

 存続かバス転換か―。赤字が続く名鉄広見線(新可児―御嵩駅間)を巡り、沿線の岐阜県可児市と可児郡御嵩町、加茂郡八百津町の3市町が当初に存廃の結論を出すとした6月末の期限から1カ月半以上が経過した。存続にかかる財政負担などは、3市町が継続的に協議しているとみられるが、存続する場合は自治体の負担額が2倍近くになる見通し。自治体によって存廃の考えには温度差があり、決断の表明に至るまでにはなお時間がかかりそうだ。

 広見線は2010年度から毎年1億円(御嵩町が7千万円、可児市が3千万円)を名鉄に支援し、運行を継続している。一方で、この区間の1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)は23年度で1720人と、...