三菱自動車は27日、2026年3月期の連結業績予想を下方修正し、純利益を従来の400億円から100億円に引き下げた。前期に比べ8割程度の減益となる。米国の自動車関税の影響を見直したり、各国での販売費用の増加を織り込んだりした。加藤隆雄社長はオンライン記者会見で「米国の関税コストを吸収する値上げや販売奨励金の削減を想定通りに実行するのは困難だ」と説明した。
各社が米市場の販売減を挽回するため、他市場で販売競争が激しくなっているとも指摘した。
26年3月期の売上高は2兆9500億円から2兆8600億円、本業のもうけを示す営業利益は1千億円から700億円にそれぞれ下げた。