【北京共同】中国政府は28日、北京市で9月3日に開催する抗日戦争勝利80年を記念する行事に、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が出席すると発表した。北朝鮮の朝鮮中央通信によると、習近平国家主席の招請を受け、金氏は近く訪中する。金氏の訪中は2019年1月以来、約6年半ぶり。中朝首脳会談が開かれれば習氏が訪朝した19年6月以来となる。
記念行事では軍事パレードなどが行われ、ロシアのプーチン大統領らも出席する予定。中朝ロ3カ国の首脳が顔をそろえる歴史的な舞台となりそうだ。
北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアとの関係強化に傾倒し、中国との関係は冷え込みが指摘されていたが、最近は経済面を中心に中朝関係が復調しつつあるとの見方があった。
中国の洪磊外務次官補は28日の記者会見で、北朝鮮の金氏の訪中を「熱烈に歓迎する」と述べ、中朝の協力関係を強化していきたいと述べた。
中国と北朝鮮は朝鮮戦争(1950〜53年)を共に戦った「血盟関係」と評されてきた。