パチンコ店「デルパラ」の店舗=東京都八王子市

 7月の参院選を巡り、パチンコ店運営会社の社長ら幹部6人が公選法違反(買収約束)容疑で逮捕された事件で、自民党から出馬した業界トップに投票すれば報酬を支払うと従業員に呼びかけたという複数の店長が、警視庁などの合同捜査本部に「違法だと思ったが、本社の指示に逆らえなかった」と説明していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 逮捕されたのは運営会社「デルパラ」(東京都)社長の李昌範容疑者(50)ら6人。合同捜査本部は28日、6人を送検した。捜査関係者によると、店長を通じて1都7県のグループ全31店の従業員に投票を呼びかけていた。