◆商工会「夢膨らむ」
東海環状自動車道西回りルートの本巣インターチェンジ(IC、本巣市上保)-大野神戸IC(揖斐郡大野町下磯)間が30日開通し、待望の高速道が一本につながった。本巣市内で開かれた記念式典では、地域経済の活性化や災害対策、医療体制の強化といった幅広い開通効果への期待の声が聞かれた。
「夢が膨らみます」。式典に出席した本巣市商工会の村瀬勝彦会長は念願の開通を喜んだ。建設業として地域に根差し、環状一本で結ばれる高速道路網に地場産業の活性化への機運を託しつつ、この日を待ちわびてきた。
沿線市町では自治体による企業誘致の取り組みが進む。国土交通省岐阜国道事務所によると、2012年の大垣西IC-養老ジャンクション間の西回り初開通以来、沿線の工業団地は約3倍に増加。さらなる企業立地を見据える地元の期待は大きい。「周辺の工業団地を広げて企業誘致が進めば、まちは潤う。チャンスと捉えたい」と意気込む。...