京都工芸繊維大(京都市左京区)は11日、システムの不備で、学生や教職員ら2539人分の個人情報が外部から閲覧できる状態だったと発表した。約14年間にわたる可能性があるという。不正利用は確認されていないとしている。

 大学によると、学生向けのメールに添付されていたファイルなどが閲覧可能だった。経済状況や成績、氏名や住所などの情報も含まれていた。システムの設計不備が原因で、導入した2011年から継続していた可能性があるという。今年8月、外部から指摘があり判明した。

 吉本昌広学長は「深くおわび申し上げる。再発防止策を徹底し、不安を払拭すべく全力をあげて真摯に対応する」とのコメントを出した。