福岡県飯塚市で1992年、小学1年の女児2人が誘拐、殺害された「飯塚事件」で死刑が確定し、2008年に執行された久間三千年元死刑囚=執行時(70)=の第2次再審請求の即時抗告審で福岡高裁(溝国禎久裁判長)は30日、弁護団や福岡高検との3者協議を開き、再審開始するかどうかの決定を来年3月までに出す方針を示した。弁護団が明らかにした。

 弁護団によると、この日が即時抗告審で最後の協議だった。

 第2次請求は妻が21年に申し立てた。福岡地裁は昨年6月、新証言をいずれも信用性がないとして再審の開始を認めない決定を出し、弁護側が即時抗告していた。