記者会見する林官房長官=2日午前、首相官邸

 林芳正官房長官は2日の記者会見で、鹿児島県・奄美大島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で中国の海洋調査船の活動が確認されたことを受け、抗議したと明らかにした。外交ルートを通じ「わが国の同意を得ない海洋の科学的調査は受け入れられず、極めて遺憾だ」と中国に伝え、即時中止を求めた。

 第10管区海上保安本部(鹿児島)が9月28日、30日、10月1日に中国の海洋調査船「向陽紅22」がEEZ内でパイプのような物を海中に延ばしているのを確認した。林氏は「毅然と冷静に対応する」とも強調した。