ミャンマーを拠点にした国際的な特殊詐欺事件を巡り、現地で「かけ子」をしたとされる少年(16)=少年院送致の保護処分=ら3人を特殊詐欺組織に紹介したとして、職業安定法違反などの罪に問われた丸杉龍実被告(32)の初公判が10日、名古屋地裁(久礼博一裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は「果たした役割は重大だ」として懲役5年を求刑し、弁護側は寛大な判決を求め、即日結審した。判決は11月19日。
検察側は冒頭陳述で、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で少年や男2人=いずれも詐欺罪で起訴=と連絡を取り「頑張っただけ稼げるよ」などと伝え、勧誘したと指摘した。