七五三(11月15日)を前に、岐阜市大宝町の柴田飴(あめ)本舗で千歳あめ作りが最盛期を迎えている。
お得な買い物情報をチェック!「トクデリ」スタート!1931年に名古屋市内で開業した老舗で、戦前の機械を使うなど昔ながらの製法を守る。長いあめのような長寿と健やかな成長を願う千歳あめは主力商品のひとつで、今年は7月から製造に入った。
昭和時代の面影が色濃い木造の町工場は、鍋で煮詰める水あめと砂糖の甘い香りが漂う。熱々を冷却板で冷まし、固まりつつある10キロの塊を手早く引いて細長い棒状に。15日は職人ら5人が赤、黄、緑の模様が入る「三色ねじり」や紅白を順に作り、長さ10センチ強に切りそろえていった。
「甘い千歳あめを食べた子の笑顔を見れば祖父母も喜ぶ。幸せな思い出のお手伝いができれば」と3代目の柴田幸芳代表(58)。岐阜市近郊の神社や全国の幼稚園に6~7万本の出荷を見込む。作業は来月初旬まで続く。