京都市左京区役所の職員が7月、生活保護申請者の資産を確認する手続きとして、申請者の財布の中身を調べていたことが20日、区への取材で分かった。京都市によると、資産申告は必要だが財布の中身を調べる規定はない。区は「誤解を招く行為だった」として、対応した職員を含む関係職員に注意喚起した。

 区によると、7月に申請のため訪れた女性に対し、職員が財布の中を確認した。区は9月に女性の関係者からの連絡で把握し調査。強要はしていなかったが、誤解を招く行為だったと判断した。

 市は、この件以外で同様の行為は確認していないという。「監査で把握した場合は指導する」としている。